先週末(6日)の米国株式市場はインフレ警戒感が強まり続落、ナスダック総合とS&P500が年初来安値更新です。今日はeMAXISのインデックスファンド(Slim9本とコモディティ)で、4月以降と年初来での騰落率(5/6まで)を確認します。投資信託の基準価額算出に使われるドル円TTMレート等も記載。なお、6日の基準価額は、海外市場の前営業日(5日)のデータが反映されています。
4月以降 年初来
コモディティ +11.7% +49.2%
先進国債券 ▲0.3% ▲0.6%
国内リート ▲0.3% ▲2.3%
8資産均等型 ▲1.4% ▲1.0%
TOPIX ▲1.6% ▲2.7%
新興国株式 ▲1.9% ▲1.1%
先進国リート ▲2.9% +1.5%
オルカン ▲3.6% ▲1.8%
S&P500 ▲3.8% ▲1.4%
先進国株式 ▲3.9% ▲1.8%
[参考]ドル円 +6.6% +13.5%
[参考]ユーロ円 +0.7% +5.5%
(出所)QUICKデータを基に当社作成
4月以降では、引き続きコモティティが堅調です。
先進国債券は米ドルとユーロが大半ですので円安がプラスでしたが、金利上昇の影響が大きくわずかにマイナスです。
国内リートは株安の中で比較的堅調でした。8資産均等型も分散投資されているため同様なことがいえます。
国内株式(TOPIX)は米国株式(現地通貨)と比べて下げが限定的でした。
新興国株式は先進国株式と比べて下げが限定的でした。
先進国リートは3月までは比較的堅調でしたが、4月以降軟調です。海外のリートは金利上昇によりイールド・スプレッド(リートの配当利回り-長期金利)が縮小していることも影響していると考えられます。
米国株式(S&P500)は現地通貨では約10%の下落でしたが、6%を超える円安ドル高に助けられて4%弱のマイナスです。
オールカントリーは世界の株式に分散投資されているとはいえ6割が米国株式のため、それなりのマイナスとなっています。
インフレ懸念による米国株安を警戒するなら、コモディティとイールド・スプレッドで魅力のある国内リートへの分散投資が有効と考えます。